Mono-Camera

イイモノとカメラの生活

奥山由之について考察してみる。憧れ、惚れて模倣を目指す

奥山 由之という人物について知っているだろうか?

聞いたことないなーといっても 一回ぐらいは、映像作品や広告を見たことをあるんではないでしょうか?

このへんが有名でポカリスエットのcmの密着写真集です。

約300人の高校生が一糸乱れず踊るCMや、その様子を捉えた駅貼りポスターが話題となったポカリスエットのキャンペーン広告。 

約1ヶ月に及ぶダンスレッスンが行われていたというその舞台裏で、当時その若者たちと共に時を過ごし、熱量溢れる力強い作品を撮り下ろし写真集にしている。

エモーションが伝わってきますよね

じゃあこれってなんでこんなに心揺さぶられるの??

考察してみようじゃないかということで 3つの共通項があるんじゃないかと考えています。

1.懐かしさ

2.親近感

3.広告写真での立ち位置


1.懐かしさ

わかりやすい言葉でいうと懐かしさであるんだが これは懐古主義みたいなとこに当てはまると思うんですよね

この写真集「bacon icecream] とか見てみるとわかるんですが 実際の写真はすごい綺麗って訳じゃないんですよ

奥山由之さんはプロの写真家ですから、高価なカメラ(ライカ)とかにフィルムでなんならアンジェニューとかズミクロンとかをつけて使っているんだろうなと考えていました。

使っているカメラがこれですよ

なんと奥山さんは1000円そこらのインスタントカメラ「写ルンです」を使っています。

デジタルカメラのように取ったらすぐ確認は出来ないものの、「写真の雰囲気」がでるので根強いファンがいます。 なんなら最近の写ルンですブームを作ったのは奥山さんですよね

「写真の雰囲気」とは何かというますと フィルム調であることですね 長年連れ添ったフィルム自体が昔を想起させるところまで引き上げるんですよ

粒子がのっていること

色が濃くなく、あっさりしているセピア調というのが近いのでしょうか

明瞭ではない

この辺が当てはまる話でしょうかね??

上が現代風

下が先ほどの写真の雰囲気といったところでしょうか

2.親近感

never young beach 「お別れの歌」を見てほしいんです

はい 小松菜奈かわいいです。 じゃなくて これに違和感を感じませんか

ひとつめの違和感は撮影方法 2つめの違和感は小松菜奈の近さですよ

ひとつめの撮影方法ですけど なんとなくドキュメントをみている雰囲気になりません

これって皆さんのなかで どこかでドキュメントはどのようなものかって意識させるものがあるんじゃないでしょうか

縦長で、広角レンズとかで なんとなく荒っぽい雰囲気 撮っている絵時代も自分の半径3メートルぐらいの出来事を 手ブレさせながらカットが切り替わっていく

これって親近感ですよね

自分じゃなくても撮れる絵というのは なんとなく皆さんの中でドキュメンタリーにしているんじゃないでしょうか?

2つめの違和感は小松菜奈の近さ

これは 雑誌「SWITCH]で

日々の生活の中で、知らずうちに刷り込まれている感覚や概念。 無意識の引き出しを開ける作品を意識的に作る、そのために必要なことを考える

建築的にもいいことですよね アフォーダンスを考えるという部分に当てはまる

「じゃあ恋人との映像ってなんだろうって??」って考えるんですよ したらば、奥山さんはリサーチすると 2つの共通点が浮かびあがるんです。

映像としては無駄なシーンがすごく多くて情緒的 長いこと、側からみるとどうでもいい場面にみんなカメラを向けて撮っていること

悲しい表情やシリアスな空気感は非常に少ない

この2つってとっても重要なんですよね。

恋人の写真撮影している人ってアマチュアなんですよ、 だからこそ、素人感が重要なんです。

女優の臼田あさ美さんの写真集「みつあみ」を、奥山さん含め3人のカメラマンで撮影したことがあり、 そのインタビューで撮影のコンセプトを語っています。

奥山さんは、臼田あさ美さんを撮影する際に「彼女」だと思って撮影したことで、彼女の素の一面を自然に写真に収めることが出来たとか。

これってさきほどの小松菜奈の件も当てはまりますよね 親近感ってなんだろうって考えたときの彼女ですよ。

撮影環境だけでなく、被写体とカメラマンの関係から、世界観を作って撮影するあたりですかね? ただ、おじさんとかの恋人撮影は本当に気持ち悪いんでやめてください。 プロが考えて撮影するからいいんです!!!

撮影上手くなってからでなおしてくださいね。

写真集「みつあみ」のインタビューで臼田あさ美さんは、

「わたしがシャッターチャンスだと思ったちょっと後や前を、狙ってずらして撮っている。だから奥山くんの写真にかわいく写るのは難しいと思います。」

引用:http://www.cinra.net/report/201605-mitsuami

奥山さんは、カチッと決められた瞬間でなく、 その前後、つまりラフな瞬間こそ これが恋人感ですよね

なにげない雰囲気だったりを治められる シャッターが潜在的な意識を引き上げ 小松菜奈の元カレを量産するんですよ

3.広告写真での立ち位置

ここまで語れば十分ですよね 今までの広告写真の立ち位置の中で明かに 特異点にいます ブルーオーシャンですよ

参考イメージですが 今までの広告社員のイメージってこうじゃないですか??

ストロボどーん 作り上げた衣装とメイク (正直イルコさんの作品もかっこいいし、わたしは大好きです。)

こういう市場から逃れでた場所にあると思うんですよね

今 市場自体が賑わっていない中 求めらているものが現実と乖離している場所ではなくて 近いものに惹かれて行きますからね

ええ わたしもそのような写真が撮りたいです。 けどフィルムは金かかるのでしたくないです。

わがままなんですよ、、